暗闇の中で、ある物体を見るのは非常に難しいものです。
じっくり見ていると、何かしら存在を感じたりするかもしれませんが、
光がないと、正確にその物体が何であるかを判断出来ません。
しかし、その反対に物体がないと光を感じるこもできません。
窓から差し込む光や、水面に輝くキラキラとした光、真っ赤に染まる夕焼けも
すべて、物体に反射することで光を感じるのです。
と、僕には珍しく難しいことを考えるようになったのも、
以前からお世話になっている岩田秀昭さんの個展に行って来たからです。
ガラスや樹脂またアルミを使った作品は、光によって美しく変化します。
また、色んな光の取り込み方で陰を演出もできるのではと、
こちらの想像力をかき立ててくれます。
設計事務所の一角にあるギャラリーは、中庭が見える気持ちの良い空間です。
8月30日まで展示会行われていますので、
お時間のある方は、光を楽しみにいかれてはいかがでしょうか?
岩田秀昭展
2009年8月22(土)~30(日) 11:00~19:00
〒814-0103 福岡市城南区鳥飼4-9-24
TEL 092-851-7447 FAX 092-403-3671
Ori house
作品のコンセプトは心の表現ではなく、光を受け取るための装置。
岩田さんの夢は、作品を取り込んだご自身の家を設計することだそうです。
是非実現してほしいものです。