近頃、デザイナーが果たせる事は何かとよく考えています。
厳密に言うと、そう問われる状況に多々遭遇します。
仕事の依頼は様々。
「ロゴマークを作って欲しい。」
「商品を作ったけど、どうやって販売しようか?」
「お店に人を呼びたいのだけどどうしたらいいのか?」
「起業するにはどうしたら?」などと、
デザインが直ぐに必要なものから、
もっとそれ以前に現状の問題を整理整頓し、
核となるものを突き詰めることから必要なものまで。
当然、直面している問題は後者の方が圧倒的に多く、
中々先に進めるものではありません。
しかしながら、クライアントさんと話を重ねる中で
見つけたキーワードや、心に響くエピソードなど引き出した情報をもとに、
コンセプトをたて、より純度の高いものに仕上げていく。
そうして生まれた情報群をボディーブローのように伝達する事で、
深い印象で、力強い説得力になるのだと信じています。
今、自分に求められているのは、
表装的なデザインではなく、一歩先の姿。
立ち止まったり後退したりと、現場はかなりハードですが、
やりがいのある今日このごろです。

状況は蒸気のように、ゆらゆら、もくもく、している。

勘所を逃さず抽出し視覚化したい。