以前紹介した友人の紙漉工房が動き始めました。
高知で紙漉の修行を経て、
紙漉の技術はさることながら、原料から漉き方の知識や
新しい事に柔軟に対応できる力がある、漉き手の前田君。
七山で工房を構え3年になるのですが、
今まで、その技術や能力を十分に発揮出来る機会に
巡り会えていない現状がありました。
彼の紙に最も必要なのは、表現者との出会いです。
デザイナー、建築家、アーティストなど、紙で何かを創造してくれる人の
「こんな紙をつくりたい」という声こそ、彼の求めるものです。
屋号は和社という名前だったのですが、
もっとコンセプトを凝縮し、自分が何であるかを明確に伝えた方がいいので、
話し合った末、「紙漉思考室(かみすきしこうしつ)」としました。
ロゴデザインは、
紙漉思考室がデザインをするのではなく、紙をつくるところなので、
マークや過剰な表現を抑え、ロゴタイプのみを作ることに。
情報発信用のウェブも準備しました。
現在、いろんな表現者の要望に応えられるシステム作りをしています。
これからが非常に楽しみな紙漉工房です。
紙漉思考室ホームページ
デザイナーの使命は、コミュニケーションを通して、
出会うべき人と人をつなげていくことであり、そうなることが最高の喜びです。