ブタのアニメーションを行う事は前回お話しましたが、
そのアニメも個展まで半月のところで終わりが見えてきました。
アニメーションをするきっかけは、5年前ヨーロッパを旅したときに
見た1つのグループ展です。
フランスのアンシーという綺麗な湖がある村を訪れた際、
街を散策しているときに、古城(Musee-Chateau)があるのに気付き中へ入ると
その企画が行われていました。
3人の作家がそれぞれ動画が発表され、その中の一人ドイツ人作家Solweig Von Kleistの
作品に心を打たれ、今でも光景は頭に焼き付いています。
膨大な数の原画が壁に貼られその先に映像が流れていました。
展示された原画を1枚ずつ見てみると、素描のようなタッチで描かれてあるのですが
それが動画となると線は縦横無尽に駆け巡り、
気が付くとみるみるその世界に引き込まれていました。
そのヨーロッパの旅行で、ルーブルやウフィッツィ、現代美術館、ビトラデザイン等
沢山見て回りましたが、当時最も感動した作品がそのアニメーションでした。
その時は、刺激は受けたものの自分で作る気にはならなかったのですが、
個展の依頼を受けたときに、アニメーションを思い出し
ブタを動かしてみることにしました。始めは出来るかどうか不安でしたが、
思いのほか順調に制作が進んだことにひと安心。
ただブタが動く事に感動していたのですが、枚数を重ねる度に
カメラワークや構成にこだわったりするようになりました。
今は音を作ったりしています。
沢山の方に見て欲しい作品が出来ていますので、
是非
リバーワイルドへ足をお運び下さい。

DMデザインは1枚1枚の紙から動画が生まれる事を表現。
フォントはアナログ的な臭いを出したかったので、
オリベッティのタイプライターをスキャンして使用。

2,200枚の原画。あと少し、ラストスパート!
個展では壁一面に展示していこうと思っています。

音はアフリカの楽器・パリの骨董市で見つけたコーヒーミル・茶筅や口笛などで制作。
録音風景は見られたくないですね(笑)