僕の父が主幹を務める
福岡書芸院の話は
前にも触れましたが、
その福岡書芸院を新たにデザインでテコ入れすることにしました。
祖父の代から始まったこの団体ですが、書道教育が僕たちの生活から遠ざかるとともに、
生徒数も僕の幼い頃に比べると、ずいぶん減少しました。
もともと継ぐ物はないと父が言ったくらいだから、こうなることは想像していたと思います(笑)。
しかし、今回はそのようなマイナスの発想からデザインを導入するものではありません。
書には、文化的な学びを楽しむ余白がまだまだ沢山あります。
王羲之や顔真卿や良寛など歴史に残る作品から学んだり、
万葉仮名・変体仮名を解読したり、文字の語源を調べたり、漢詩を読んだりと様々。
一見、小難しそうですが児童から若い生徒・師範クラスの皆さんまで、楽しんでされているようです。
そして、先生のお手本を模写するのではなく、自分の言葉で自由に作品を創る。
その作品の善し悪しを自分で判断できるようになる事が価値ある学びのように思います。
これは書に限らず、日頃の生活の中でも良い物選びをする事と同じことではないでしょうか。
こういった書の魅力をウェブサイトや季刊誌を通して伝えていきたいと考えています。
近いうちにウェブサイトを完成させる予定です。
書・マークともに父が制作。
このマークは「才」の原初文字で、最も根源的なものという意味をもつ文字です。
根っこから自由な学びをしましょう!
前崎鼎之作「や」
只今ワークショップ「書のいろは」を開催中(9月末まで)
第1回「い」では字を書くことをたのしみ、第2回「ろ」では陶印づくり
第3回「は」では色紙に好きな文字を書きます。
毎週月曜日19時、または土曜日1時半から
料金1回1,000円(中学生までは無料)
ご予約は前日までTEL092-573-5753へご連絡ください。